昨年大会を、ノーブレーキバイクで沸かせた大霜優馬。今年は同級生中村輪夢への挑戦に技を仕掛ける。

ストリートを中心にフリースタイルライダーとして活動している国内トップライダーの1人。今シーズンからはYBP PROJECTのライダースタッフとしてメンバー入りをし、15歳ながらBMXのキャリアは10年と、今後の活躍に注目が集まる。


そんな大霜優馬を、栗瀬裕太が解説します。

大霜優馬 15歳(神奈川出身・YBP PROJECT RIDER STAFF)

今シーズンからは、YBP PROJECTにライダースタッフとして加入し、通信制の高校に通いながら、日々YBPの運営をサポートしている。


大霜優馬の人柄から、YBPローカルキッズ(常連の子供達)にも人気があり、子供達からは、少し年上の優しくBMXが上手なお兄ちゃんとして定着している。

2015年に行われた第1回YBP GAMESへの出場に向けて、栗瀬裕太に直接志願し出場が決まり、今回も連続出場となる。


昨年の大会では日本人初となるノーブレーキバイクを持ち出し6個のKODを走破。


栗盛!(クリモリ)

ハイライトとして注目の1トライだったノーブレーキバイクの5個目からシングルセクションまでのジャンプロールを披露し会場を沸かせた。



この日の選手紹介でハンドルをぐるっと回し、観客にむけてノーブレーキをアピールした大霜優馬。


出場選手中、ブレーキをつけてないのはただ1人。技の難易度と同等にライダー独自のスタイルを重視するフリースタイル競技において「ただ1人」というのは最大の武器になる。


そしてコンテストが始まってからも大霜は自分のスタイルを貫く。他のライダーがバックフリップやテールウィップなど回転系の大技を披露していくのを横目に、ノーブレーキの凄みを武器にスタイル重視の小技で攻める。


そうした中、密かに狙っていたのが「あの技」。5個目のジャンプをマニュアルで着地して、そのままシングルセクションまでのジャンプロール。


ジャンプロールのシーン

頭の中にはしっかりと成功のイメージがあったに違いない。ライバルの先輩ライダー達が、数を絞って、大技に備える中、大霜はより多くの本数をトライし、徐々に感覚を掴んでいく。


大会までに、YBPのビッグジャンプで何度も練習してきた技ではない。それでも、コンテスト中にイメージを膨らませ、修正し、しっかと技を完成させた能力は計り知れない。


ジャンプの難易度と完成度を競うコンテストで、あえてこの技を自分のハイライトに選択した彼のスタイル。そんな彼がこの1年間でどこまで進化をしているのか。何を魅せてくれるのか。楽しみである。


今年は、より上の順位を目指したいというところで、YBPのアマチュアエリアの上級セクションで、テールウィップやセブンツー(720°)といったトリックの練習になりやすいセクションで大技を磨いた。


そういったことから今年は様々な技を増やしてくることが予想され、そこが上位に食い込んでくる可能性になるところであり、また、同級生の中村輪夢への挑戦でもある。


今大会ではこのビックジャンプで、それをどこまで披露できるかというところが彼の注目ポイントとなり、大会主催側としてどのような思いで挑むのか、その表情にも注目したい。


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